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性能よりボリュームゾーン

昨日はキーボードの日向野君と、ギターの嶺脇君がうちに来ていました。新曲の録音では、日向野君のキーボードが大活躍。エンソニック(Ensoniq)のMR61という機種ですが、音質が非常に良いのです。クラフトマンシップの香りがするというか、何というか…。特にドラムセットの音は、高槻が買ったXV-5080(ローランド)の比ではありません。プリセットの音色やフィルインのフレーズは、確かに古さは隠せないのですが、それでも音質という意味でいうと、かなり良くできている機種だと思いました。

ところで、エンソニックは何度か買収され、今はクリエイティブメディアというパソコン関連の周辺機器メーカーに完全に吸収されています。サポートも半ば打ち切りの状態なのだとか。一方、高槻が所有数するXV-5080を排出したメーカーであるローランドは、世界でもトップクラスのシェアを誇っているのは皆さんご存知でしょう。

今の世の中、性能を追及した製品を作りづらい状況にありますね。ローランドのようにボリュームゾーンを狙うメーカーは生き残ることができますが、クラフトマンシップ溢れるメーカーは先細りなのが現状です。そして恐らく、ローランドの技術陣ならエンソニック以上に高品質な製品を作れるのでしょうが、GOサインが出ないのだろうと思います。

サックスで言えば、恐らくヤマハはセルマーに負けない製品を作れるでしょう。でも、採算面を考えるとボリュームゾーンを狙わざるを得ないのだと思います。こうしたジレンマは、大手企業にお勤めの方なら、日頃から痛感しているのではないでしょうか。

これから先の世の中、“高くてもいいからいいものが欲しい”という欲求を満たしてくれるのでしょうか?