「前月比5割増し」にボーナスを出す意味
1月6日の記事の続きです。MP3.comにはP4P Promo of the Monthという制度があります。毎月、ある基準をクリアしたアーティストに対してボーナスが出るという制度ですが、その基準は、毎月変わります。
・2002年1月=1月の再生数が7500以上 ・2002年2月=2月の再生数が7500以上 ・2002年3月=2月の再生数が600以上、かつ3月は2月の5割増以上2002年3月は少しイレギュラーです。基準となる再生数が600と少なめで、しかも「かつ5割増し以上」。これが意味するものは何でしょうか?
ズバリ「皆の力でMP3.comを盛り上げましょう」ですね。各自、現状に甘んじることなく先月より進歩して下さい、というMP3.comからのメッセージだと思うのです。各自が進歩すればMP3.com自体が盛り上がり、サイトとしての認知度が高くなります。
「前月の再生数が600」と他の月よりも低めに設定されているのは、主に中堅アーティスト、つまりボリュームゾーンに該当する人達に頑張って欲しいということなのでしょう。つまり「皆で」頑張りましょう、です。
仮に皆さんが、あるメーカーに勤めていたとします。ある日、辞令が下って、売れない商品の企画開発担当を任されたとしましょう。どんな気持ちになりますか? やる気をなくすでしょうか、それとも逆にやる気が出るでしょうか?
高槻なら絶対に後者です。自分が頑張ることによって、自分だけでなく部署全体が潤うよう、勤め励むことでしょうね。「マイナーな職場に左遷された」などとブツブツ言っていじけているような人は会社には必要なく、そのマイナーな状態をメジャーに変えていける社員こそが重宝されます。ヒット商品の人気を維持するのはもちろん大変なことですが、売れない商品を売れるように持っていった方が売り上げには貢献するのです。
全国紙や地上波、大部数の雑誌、コンサートホール、メジャーレーベルのCDなどに比べれば、MP3.comはまだまだ認知度が低いメディアでしかありません。しかし、各アーティストが頑張って宣伝し、MP3.com自体の対外的な価値を高められれば――上記の“前月は最低600、次月は5割増し以上”には、MP3.comのスタッフのそんな期待が込められていると思います。その結果、各アーティストはその価値あるメディアの一構成員にもなれるわけです。








