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録音というより音楽が珍しかった頃のレコード

1940年代のチャーリー・パーカーの録音を聴くと、どれも同じに聴こえてしまいます(^^) ジャズ業界おなじみの“パーカーフレーズ”は既にこの頃完成していて、そのパーカーフレーズ(=ソロ)を中心に演奏しているので、必然的にどれも同じになります。

ジャズはニーズよりもシーズな音楽ですし、何より、40年代は録音はおろか音楽すら珍しかったので、当時のレコードは現代のCDような緻密なコンテンツには至らなかったようです。

パーカーの場合、スタジオに入って、ディレクターが録音ボタンを押そうとすると「ちょっと待って!」と言います。で、何をするのかというと、その場で8小節だけメロディーを作るのです。これがAメロです。Aを2回繰り返し、Bの部分は趣くままに8小節を即興で演奏し、またAを1回だけ演奏します。ジャズで言うところの“循環コード”の曲が出来上がりです。

テーマがない曲もありますし、ほとんどの曲のコード進行は、スタンダードの何かと全く同じですので、“音を鳴らしている”以外の付加価値はほとんどないと言ってよいでしょう。それでも商品になるくらい天才的な演奏だったわけですが、音が鳴ること自体が珍しかった時代だからこそ売れた、と言えそうです。

ちなみに、曲名は、録音が終わってから、ディレクターが名付けたことも多々。リハなしぶっつけ本番での録音も多々です。